ご存知、二コール・キッドマンが2003年アカデミー最優秀主演女優賞に輝いたこの映画。
原題も、そのものずばり 「THE・HOURS」
【シネマの中の時計】・・・1回目に取り上げるには、まさにうってつけかも〜
1923年のイギリス、1951年のアメリカ、そして現代のニューヨークと、
どの舞台も魅力たっぷりで、ウキウキしてしまいます。
難解と言われているこの映画は、お気に入りの小説を何度も読み直すように
繰り返して見る事をお勧めします。
とても奥深いストーリーと、よくできた脚本です。
見るたびに新しい発見があり、、ジグゾーパズルを組み立てるように
さりげないシーンがピタッと符丁していきます。
映画のストーリーは、他の方にお任せすることにして
私なりの映画の鑑賞の楽しみ方のひとつは、インテリアだったり、ファッションだったりします。
そして、つい手元に目が行ってしまうんですよね。
1923年のヴァージニア・ウルフは
お姉さんと別れるシーンで、ほんのちょっと時計が見えます。
あまりにもほんのちょっとなので、丸い時計らしいということしかわかりませんでしたが
私の独断的時代考証で、「1923年のイギリスならこれでしょう」というのが下の写真です。
アールデコの時計にリボンベルトです♪
他にも、イギリス郊外のお屋敷のインテリアは素晴らしいので、一見の価値ありです。
そして、これからが本題。
1950年代の主婦として、ジュリアン・ムーア演ずるところの
「ローラ・ブラウン」が登場します。
古き良きアメリカを象徴する物が、いっ〜ぱい出てくるので
この時代のアンティークファンなら、よだれものです。
(映画に出てきたトースターと目覚まし時計は、似たような物を持っていました↓)
ジュリアン・ムーアの腕には、ダイヤいっぱいの宝飾時計が・・・!
長い時間、映っているわりには、今ひとつ映像がハッキリしてないのですけど
私はハミルトンの宝飾時計とみました(笑)
なんたって、アメリカ黄金時代の時計といったら、ハミルトンでしょう。
ベルトは、エクスパンションの金属ベルトでした。
それで、これまた私の独断的想像の写真は、下のハミルトンの時計です。
映画を観るときは、みなさんも、ぜひ目をこらして時計を見てくださいね。

私の友人は、この映画を見たあと
「ニコールキッドマンが、出てこなかったね」と・・・(汗)
(それほど、良くできた付け鼻で、登場します)
あと、アメリカのケーキにびっくりしたのは、私だけでしょうか?